2011年6月6日月曜日

Smith Westerns "Dye It Blonde"

“Too Fast to Live, Too Young to Die” マルコム・マクラーレン

“Forever young, forever young 
May you stay forever young”   ボブディラン       

 「23歳はもう若くはない。その頃には今より音楽で成功していたい。」メトロミックスシカゴのインタビューでsmith westernsのフロントマン、カレン大森はこう答えている。10代の漲る自信と野心、年を取ることへの恐れ、不安など相反する感情が読み取れる言葉のように思う。彼らの1stアルバムをもう一度聞き返すと、ローファイなボーカルとファズの効いたギターから、感情の摩擦のようなものを感じ取れなくはない。
 しかし、2ndアルバム「Dye It Blonde」では、ローファイなサウンドは一気に後景に退き、スプーン2杯のコーラスと少々のディレイとリバーブが入った、甘くはっきりとしたサウンドが浮かび上がっている。ここにはもう不安や恐れの感情はなく、自信と野心に満ち満ちた音楽を愛する少年たちの楽しい感情で溢れている。Wavvesらカリフォルニアガレージとは一線を画す「All Die Young」で見られる複雑な曲展開には、若さだけでは押しきれない、確かなソングライターとしての才能も垣間見える。
アルバムタイトルである「Dye It Blonde」はアルバムのラストを飾る「Dye The World」から来ている。Smith westernsは確かにこのアルバムでこの世界を全く違った色で染め上げた。しかもその色は、永遠に価値が色褪せることはない、まるで10代を象徴するかのような、ゴールドなのだ。

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