2012年5月6日日曜日

grimes


  grimesは聴いた瞬間に、すごいなあ売れるなあと思った。時代の先陣を切ってる感じだ。シンセのサウンドはクラフトワークに通じる暖かいヴィンテージなんだけど、80年代の歌姫を想像させるこの女性ボーカルはすごく良いな。リバーブがかかっているからどことなく、90年代のMassive Attackあたりかコクトーツインズのようなぞっとする荘厳さも加わってるからチルウェイヴ周辺にも気を配っていながら異質な感じがある。リバーブの霧が突如消えてピアノの生音だけのだだっ広い風景が開けたかと思いきや、次の瞬間にはチープなリズムマシンと、オクターブ違いのベース音で王道なディスコミュージックに戻っていく。この空間の使い方、間の置き方とか素晴らしいなと思った。ライブ映像を見たら女の子がシンセの前で1人で全部操作して歌っているじゃないか。こういうのも今っぽい。
 Oblivionを聴いて頭に浮かんだのは初期マドンナ。マドンナが2012年を生きる女子だったら、それはGrimesになるんじゃないかとちょっと思ったりした。

0 件のコメント:

コメントを投稿