私が洋楽を意識的に聴き始めた高校生の時に、beastie boysの『To the 5 Boroughs』がちょうどリリースされたと記憶しています。MTVでCh-Check It OutのPVをしょっちゅう見ていました。都会的で知的でな雰囲気を持ちながらも、アホで馬鹿げたとっつきやすさがある彼らは、もしかしたら私にヒップホップ、ひいては洋楽に乗っかる乗車券をくれた存在だったのかもしれないと今になって思います。
ハードコアとヒップホップという過激なフォーマットの上で、あれほど気が抜けていてクールなことができるのはあの3人だけではないでしょうか。僕はこの2つのジャンルが今大好きですが、ビースティーボーイズがいなかったら、たぶん手に取ることはなかったかもしれないとも思います。僕みたいな良い子ちゃんが敬遠しがちであるハードコアやヒップホップと繋がる入り口を用意してくれた彼らはすごく偉大だなと実感しています。感謝しています。
アダム・ヤウクさんは好きでした。3人の中では一番知的で渋い雰囲気を出していて改めて写真を眺めてみると、本当にこれからもっと良いおじさんになったろうなあと考えてしまいます。fight for your rightを久しぶりに聴いてみましたけど、普段の生活で忘れてしまいそうな、自分を取り巻く世界に対する知性とか野性の重要性を思い出させてくれます。現代の世界に必要なことって、ビースティーみたいな人間なんだって思います。並々ならぬエネルギーと物事の本質を見つめる純粋な眼差し、それを支える知性。本当にかっこいい奴らです。
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