2011年10月11日火曜日

モテキ

 ドラマで満島ひかり演じるいつかちゃんが、神聖かまってちゃんのロックンロールは鳴り止まないっを泣きながら歌うシーンは最高だったな。2010年に2010年のリアルを歌うドラマがあったかな。モテキのすごいところは、まさに今生きてる時代をタイムロスなく映し出すことだと思う。
 映画でも、その反射神経は健在であったと思う。大根監督はすごく日本のカルチャーを知ってるし、下北沢とか吉祥寺に生息してそうな若者たちのことがいつも頭にあるんじゃないかな。ストーリーのほうは予想通りというか、ドラマと同じような展開で特筆すべきところはない。僕は、どこで夙川ボーイズが出んのかなー、とかこんなところにこんな人出てるよすげー、とかもっぱら大根仁のセンスなのかな?にドキドキワクワクしていた。
 女優陣のキャスティングは最高だと思う。長澤まさみはとてもキュートでちょっといつもよりセクシーで、麻生久美子もねっとりした感じがよかった。個人的には仲里依紗の出番の少なさにがっかりしたが。
 今タワレコの視聴コーナーに置いてあるようなアーティストやバンドがたくさん出てきて、若干多すぎるかなと思うくらいである。でも、プロットとかに唸る映画ではないので、やり過ぎるくらいでよかったんだと思う。これはもちろんカップルで見て楽しむことができる作品ではあるけれども、一人で見に来て、サブカル好きの心をくすぐるような小ネタを探すのが楽しい作品だ。実際、Twitterに関する一連のやりとりとかはあまりに現実的で面白いし、登場人物の会話もとても生々しく、特にユキオと女優陣の会話なんかグサグサきた。
 この映画はリアルだな。今生きる若者たちのリアルが余すところなく映し出された、と色々言いたいけどもうまく表せない。クソくだらないjpopとやらが流れないだけでもう最高、ということでいいか。

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