2011年10月8日土曜日

Pumped Up Kicks - foster the people




Robert's got a quick hand
He'll look around the room
He won't tell you his plan
He's got a rolled cigarette hanging out his mouth
He's a cowboy kid
Yeah, he found a six-shooter gun
In his dad's closet hidden in a box of fun things
And I don't even know what
But he's coming for you, yeah, he's coming for you

All the other kids with the pumped up kicks
You'd better run, better run, outrun my gun
All the other kids with the pumped up kicks
You'd better run, better run, faster than my bullet
x1

Daddy works a long day
He be coming home late, yeah, he's coming home late
And he's bringing me a surprise
Because dinner's in the kitchen and it's packed in ice
I've waited for a long time
Yeah, the slight of my hand is now a quick pull trigger
I reason with my cigarette
And say your hair's on fire
You must have lost your wits, yeah

All the other kids with the pumped up kicks
You'd better run, better run, outrun my gun
All the other kids with the pumped up kicks
You'd better run, better run, faster than my bullet
x1

All the other kids with the pumped up kicks
You'd better run, better run, outrun my gun
All the other kids with the pumped up kicks
You'd better run, better run, faster than my bullet
x3
foster the peopleは、カリフォルニア州ロサンジェルス出身の3人組インディーズロックバンド。Pumped up kicksがビルボードのオルタナティブソングで1位を獲得、このシングルはなんと100万枚以上売れているそうだ。ロッキングオンの中村明美氏はブログで、
『しかし正直言ってしまうと、私は完全に彼を勘違いしていた。例えば、MGMTとかヴァンパイア・ウィークエンドとか、パッション・ピットとか、ここ数年の東海岸の流れに乗って出て来た、もっとちゃらちゃらしたバンドだと思っていたのだ。まるで違ったので、本当に深く反省している。
カリフォルニア出身で、現在のツアー・メンバーは計5人。キーボードはそれより多い6台もあった!
メンバーは、むしろクリーンカットで、ヨレッとしたところがなく、ボタンダウンのシャツをきちっと着こんでいる。しかも、無駄に笑顔を振りまいたりすることもなく、とにかくそのサウンドのゆるさのイメージとは逆に、思い切りストイックに謙虚に向っているところが驚きで、そういうところから、この歓喜の超メジャー感あるダンス・サウンドを生み出しているのかと思うと、それがとてもカッコいいと思えた。』



 とその印象を正直に語っている。僕も実は同じような印象を抱いていて、初期のMGMTのようなヒッピーっぽい格好をしたインディーズオタクの変態だろうと思っていた。しかし、上のプロモーションビデオを見てその勝手な想像はすぐ吹っ飛んで、もっと野心的で真面目なバンドだということがわかった。僕が興味を惹かれるのは、曲とルックスから醸し出すメジャー感である。キングスオブレオンが今や崩壊寸前であるのを尻目に、いいタイミングで出てきたと思う。彼らは数年後には、何年か前のキラーズやマルーン5といったバンドの立ち位置に近づいているのではないだろうか。
 pumped up kicksはアンセミックでスケールの大きい曲であり、また緩くローファイな雰囲気を持った曲でもある。近年のヒットチューンのいいところをうまく取り入れている。曲の位相の真ん中に据えられたベースラインがこの曲の始まりであり、全てであるように思う。若干抑えが利いたメロディアスなラインに重なるボーカルにはラジオチューンから流れるようなフィルターが上手くかけられていて、曲の雰囲気をじわじわ盛り上げていく。そして、サビに入るとリバーヴと高いコーラスが曲を至福へと導く。口笛やボーカルのエフェクトを効果的に使っていて、女性ボーカルも重ねられているみたいだ。単純な構成であるが、サウンドの抑えた感じとサビのコントラストによってあまり単調にはならない。
 歌詞のpumped up kicksとは、かっこいいスニーカーをはいた若者のことだそうだ。そいつらをロバートというカーボーイ風の男が後ろから銃で撃ち殺そうとしている。俺の銃弾よりも早く走れ。youd better run, better run, faster than my bullet. 結構歌詞はシリアスである。これをアメリカのキッズたちが熱唱しているということ。このことは、今現在起きているウォールストリートを中心とした抗議運動と無関係ではなさそうだ。foster the peopleは格差が広がるアメリカで、もしかしたら隙間を埋めるような存在かもしれない。そのくらいスケールがあるロックバンドになってもらいたいと思う。

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